25日に三俣山のミヤマキリシマの様子を窺いに行ってきました。この日は、晴れといえども空を半分に割ったように軽い入道雲で透明度もいまいちでした。大曲から登りましたが、概況として
・大曲駐車場~鉱山道との合流までは、一部虫害はあるもののほぼ満開で見ごろ
・鉱山道をそれ、 諏蛾守小屋までのがれ場の登りは虫害でほぼ壊滅状態、例年であれば見事なミヤマキリシマの庭園となるのに残念
・諏蛾守小屋 ~三俣山西峰も虫害はかなり深刻です
・西峰から本峰へ向かう尾根伝いは、頑張っているつぼみとお手上げの株が混在、時間の問題かもしれません
・本峰西斜面は、一面、紫の絨毯となるはずが、今シーズンは、下側はまだつぼみが多くついてはいるものの中腹はほとんど萼だけの状態で望み薄、
・第Ⅳ峰の南斜面は、例年のつぼみ量よりは少なめ(?)ですが虫害はないようです
・本峰は、場所により虫害の著しいところがあります
・三俣山本峰より見る平治岳や北大船山は、例年のような色付きでした。
以下、写真でその様子をご紹介します。
提供 文/写真 sasaki syunnji
大曲から鉱山道突き当りまでは、ミヤマキリシマの大株は少ないもののほぼ満開で行く道を楽しませてくれます。
また、新緑とミヤマキリシマの織りなすハーモニーが目の前を流れていきます。
最初に目指すは、三俣山西峰、右手のピークです。
ここは 諏蛾守小屋 へのがれ場の登り、庭園のようなミヤマキリシマの群落を期待していたのですが、尺取り虫の食害でほぼ壊滅状態。例年の今頃は見事な庭園となるのに・・・・・
西峰への登りから見た本峰西斜面。茶色に見えるところはほぼ全滅で、その下のやや緑色を帯びた部分はまだ多くのつぼみがありますが時間の問題かも。
西峰山頂からの涌蓋山。この日は、透明度か良くなくかすんで見えました。
第Ⅳ峰南斜面の様子。やや茶色に見えるのがミヤマキリシマの株。こちらは例年よりは少なめ(?)のづみですが虫害は押し寄せてなさそうです。何とか頑張ってと応援しておきましょう。
本峰より見た北大船山(左側の尾根のほぼ中央)。頂上付近と左に伸びる尾根に紫の帯が見られます。
同じく本峰より見た平治岳。南峰、北峰ともピンク色に染まり、例年通り6月第一週が見ごろかもです。
本峰のミヤマキリシマの様子。このようにつぼみがある株のエリアと虫害の影響受けたエリアが混在しています。
マイヅルソウは、見ごろで大曲登山口から各ピークまで楽しむことができます。
イワカガミは最盛期を少し過ぎた感じですがピークまでの登山道脇の随所に見ることができます。
このように三俣山のミヤマキリシマは尺とり虫の食害との競争かもしれません。何とかミヤマキリシマを楽しめるるよう祈るばかりです。なお、天候にもよりますが見ごろとすれば一週間から10日後くらいでしょうか。
業務連絡のようなブログになってしまっていましたが、Sasakiさんのおかげで、華やかな画像と参考になる情報でオリジナルページが掲載できて嬉しいです。
皆様の安全で楽しい登山をお祈りいたしております。