提供 文/写真 Sasaki syunnji
この4~5月は沓掛山付近を散歩がてらに花の撮影と決め込んでいました。
ツクシショウジョウバカマ、黄スミレ、イワカガミ、マイヅルソウ、ハルリンドウなどなど
そんなことしているうちに、季節は、もうミヤマキリシマですね。
そこで、下見にと平治岳に行ってきました。
以下、残念な様子をお伝えすることになってしまいました。
写真をご覧ください。
例年のミヤマキリシマのピークには10日ほど早いことで、男池の駐車場は6割程度の埋まり具合です。
天候は、予報より良く頭上には青空が広がっています。
9時15分、男池を出発、いつものとぼとぼ歩きを始めます。かくし水までは家族連れが多く新緑の日差しの中をのんびりついていきます。
約1時間でソババッケ、目指す平治岳には何やら妖しげな雲が・・・・・ふと不安がよぎります(恐らく飛行機雲?)。
そして、ソババッケから1時間15分、大戸越(うとんごし)です。こんな光景が広がって・・・・・のはずでした。
それが、昨年同様というよりはさらにひどい状況に唖然とします。平治岳南峯を見上げる中、ぽつんと見えるピンクが唯一の満開の株(上の写真)。
大戸越の登山者には何となくもの寂しさが表れているようです。
南峰頂上近く、いつもはミヤマキリシマの絨毯が広がるところですが全く枯野のよう、無残にも尺取虫の食害です。
北峰西斜面には、ちらほらピンクの色づきも見られますがこちらも壊滅的状況。
頂上付近にはまだ虫害を受けていない領域も僅かありますが時間の問題かもです。
例年、絶景といわれる北峰ですが尺取虫の攻撃をかわせたのは僅か、褐色になっているエリアは食害で元気をなくしたミヤマキリシマです。
本峰頂上付近のミヤマキリシマ、本来ならば二分咲きというところでしょうか。
あまりにも無残な姿ですが、いくつかの株は頑張って咲いています。平治岳登山は、来年に向けての応援を送る、そんな感じのものになりそうです。
また、5月17日に牧ノ戸~沓掛山~扇ヶ鼻分岐近くまで歩きましたが、やはり尺取虫の食害で丸坊主となっていた株が見られたのでその後が心配です。